2020年2月29日土曜日

自分事としてとらえよう

YMCA東かながわ放課後児童クラブ
~「ピンクシャツデー」ご報告~
「寒の戻り」で寒い日が続きますが、子どもたちは毎日元気に過ごしています。さて、2月26日(水)はピンクシャツデーでした。2007年にカナダの学生2人からはじまったいじめ反対運動はピンクシャツデーとして世界中に広まりました。YMCAでは毎年このピンクシャツデーに各拠点でいじめについて考える活動を行っています。
東かながわ放課後児童クラブではいじめに関する動画を見て子どもたち、リーダーみんなでいじめについて考える時間を持ちました。
今回観た動画は15分。主人公「だいき」は幼馴染が「いいじまくん」をいじめているところを目撃してしまいます。ただ、「自分もいじめられたら…」という恐怖心から「やめろよ!」と言い出せない…。しかし最後には勇気を出していじめを止めることができたという話でした。
動画を見終わってから、登場人物に触れながら「いじめの四層構造」の話をしました。
いじめは①いじめる人②いじめられる人③観衆(いじめをはやし立てる人)④傍観者(見ているだけの人)の4層構造からなると言われています。今回動画を見て、もし自分が主人公である「だいき」の立場だったらどうするか?について考えました。
もし自分がいじめを目撃してしまったら…。
すぐに止められるかな?それとも怖いかな?
決まった答えはありません。
一人ひとり思うことが違って当たり前。

「私だったらすぐにやめなよ!って言えるよ。」「おれだったら怖くて言えない気持ち、すごくわかるな。」「言えなかったらすぐに先生に言う。」などの声が聞こえてきました。
子どもたちにとっていじめは、「いじめている側」「いじめられている側」ではないと、イマイチ自分事と捉えることが難しい…。そんな印象でした。なので、今回はあえて「もし自分がいじめを目撃したら」という立場で子どもたちに考えてもらいました。学校、学童、公園で遊んでいる時、習い事の場所、いついじめを目撃するか分かりません。もしもいじめを目撃したのに何もできず、いじめられた子が危険な目にあったらみんなはどう?一人ひとりが自分だったらどうするかを考えることにより、「傍観者」でいることもいじめを作る中の一人であるということについて気づくことができたのではないでしょうか。
みんなちがって、みんないい。
世界中でいじめがなくなりますように。

YMCA東かながわ放課後児童クラブ 荒谷