2015年7月21日火曜日

平和ってなんだろう

YMCA東かながわ放課後児童クラブ・平和プログラムのご報告

 7月6日に平和についてみんなで考える時間を設けました。

 世界で起こっていることをクイズ形式にして考えました。

世界では、どのくらいのこどもが小学校に通っていないでしょう?という問題では、「学童にいるお友だちは30人くらいだから、そのうち3人は学校に行けていないよ」と伝えると、子どもたちは「そんなに?」「なんでー?」と驚いていました。

 また、世界では、どのくらいの大人が文字の読み書きができないでしょう? という問題では、「学童のリーダー(スタッフ)6人のうち1人が読み書きをできないよ」と伝えました。読み書きが出来ないとどのようなことで困ってしまうのかを体験を通して学びました。三つの容器に、韓国語やアラビア語で【洗剤】【ニス】【栄養ドリンク】と表記されたラベルを貼り、塩水・砂糖水・スポーツドリンクを入れます。一人ひとり栄養ドリンク(スポーツドリンク)だと思う飲み物を選んでもらい一緒に飲みました。しっかり栄養ドリンクを選べたお友だちは「おいしー」と嬉しそうに飲み干していました。洗剤(塩水)やニス(砂糖水)を選んでしまったお友だちは苦笑いです。文字が読めずに本当に飲んでしまったらということを体験を通して考えることが出来ました。「ほんとうにまちがえてのんじゃったらたいへんだね」と言いながらも、きれいに飲み干していました。

 次に、世界中の子どもが1 年間学校に通えるために必要な援助額と世界の軍事費をひもの長さで現してみました。世界中の子どもが1 年間学校に通えるために必要な援助額は1兆6,000 億円→16cm、世界の軍事費は173 兆8,000 億円→17m38cmです。数字では分かりにくいですが、ひもの長さを見て、子どもたちは戦争に使われているお金の多さに驚いていました。「せんそうをしなければ、がっこうにいけるこがふえるのに…」という感想もあり、しっかり考えているんだなと感心しました。

 みんなで平和について学んだ後は、横浜YMCAで取り組んでいる、『平和の川柳』に挑戦してみました。絵本『へいわってなんだろう』を読み、自分にとっての平和とは何かを考えてもらいました。1年生は川柳を作ることが初めてのお友だちがほとんどでしたが、みんなで世界のことを学んだり、平和について考えた後だったので、鉛筆がすらすら動いていました。出来上がった川柳を見て、子どもたちの未来も子どもたちの描く平和な世界であってほしいと強く感じました。たくさんの応募ありがとう!

http://www.yokohamaymca.org/gakudo/gakudo-higasikanagawa.html


                     (YMCA東かながわ放課後児童クラブ 佐藤 泰乃)