2024年8月9日金曜日

「山ちゃんのお米」生産者訪問研修

YMCA東かながわ保育園

 8月1日~2日でお米生産者訪問研修へ行ってきました!

横浜YMCA保育園では2011年の福島第一原発事故に伴い、より安全で安心した給食を提供するために、2012年より毎日食するお米について、産地を限定して購入しています。

東かながわ保育園では岐阜県の福地ハイライズ「山ちゃんのお米」を子ども達に提供しています。

  
岐阜県に到着すると、山田さんと奥さんが迎え入れてくれました。山田さんはとても気さくな方で、みんな親しみをもって"山ちゃん”と呼ばれています。

山ちゃんはアメリカ留学~警視庁警察官~横浜YMCAを経て「安全なお米を作ることに人生をかけよう」とお米作りを始めました。今年で30年目だそうです。

みんなでお昼ご飯を食べて、まず向かったのは岐阜県の八百津町にある、「杉原千畝記念館」杉原千畝さんは、何枚ものビザを発給し、たくさんのユダヤ人を救ってくれたお方です。実際に発給されたビザや、生々しい残酷な写真が飾られていました。



福地に到着したらまず、重機を紹介してくれました。どれもとても大きくて、高価で、実際に操縦する姿はカッコよかったです!

   

気温は40度近くありましたが、お米を保管する倉庫はひんやりしていて気持ちよかったです。YMCAに送るためのお米もたくさん積んでありました。

景色がとてもきれいでした!きれいに並んだ稲の緑と、太陽の日差しと、青空と、きれいな空気に包まれて、自然を全身で感じました。
風が吹くと奥から順番に稲が揺れて、スーッと体を通っていく感覚はとても気持ちよく、この瞬間を覚えていたいな!といつでも見返せるように写真を撮りました。
「何を感じるかは一人ひとり違う。今感じていることを覚えていおてね」
トンボやカエル、虫がたくさんいました。

稲に触れて自然を感じながら、米農家が大切にしていることを教えて下さりました。

その後は旧小学校へ行きました。そこではえごまを抽出する場面を見させていただきました。たくさんのエゴマから出てくる油はほんの少しで、とても貴重なんだと実感しました。
愛を込めて大切に育てた稲穂でも、1夜にして食べられたり、荒らされてしまうことも。電気柵を乗り越えて、猪などの動物が田んぼに入ってきてしまうのです。
2日目の朝、荒らされてしまった場所に実際に足を踏み入れると、田んぼには動物の足跡がありました。
昨日まで、綺麗に並んでいた稲が所々凹んでいたり、折れていたりして、来たばかりの私でさえ悔しい気持ちになりました。ここは横浜YMCAへ送るお米を育てていたんだと悲しそうに言う山ちゃんの言葉とともに、自然と共存することの厳しさを学びました。

“坂折棚田”へ行ってきました。
そこはとても空気が澄んでいて、段々になった田んぼが広がる見晴らしの良い景色は、とても綺麗でした!

駅で山ちゃんと奥さんとお別れする時、またここへ来たいなと感じました。
その後は名古屋YMCAへ行き、横浜と名古屋のYMCAの情報を共有しました。暖かな雰囲気で迎入れてくださり、県が違えどYMCAは繋がっているんだなと思いました。

あっという間の2日間でしたが、自然の豊かさに触れ自然と共存することの素晴らしさ、厳しさを学ぶことができました。一緒に参加した横浜YMCA の方々とこのような貴重な経験ができたこと、嬉しく思います。ここで経験したことを丁寧に子どもたちに伝えていきたいと思います!

東かなが保育園 川宿田